厚さ6 mmのUHMWPE板は、背面を支持したライナー、摺動面、ガイド用の帯状部品に使う薄手の耐摩耗板として検討できます。設置スペースが限られる場合には、交換式の耐摩耗層に適することがあります。ただし、支持のない開口部をまたぐ剛性の高い構造パネルとして扱うことはできません。
UHMWPEは超高分子量ポリエチレンの略称で、エンジニアリングプラスチックのカタログではPE-UHMWまたはPE 1000とも呼ばれます。標準的なHDPEと互換性のある材料ではありません。板厚は板材の寸法であり、材料グレードを示すものではありません。当社のUHMW-PEの機械特性データと耐摩耗部品の選定ガイドでは、比較すべきグレードごとの特性を説明しています。
- 粒子による摩耗:搬送物、粒径、接触面を確認してください。分子量だけで、加工後のライナーの摩耗寿命を予測することはできません。
- 衝撃と支持条件:UHMWPEは耐衝撃性が評価される材料ですが、搬送物がライナーに衝突する箇所では、厚さ6 mmの板材にも適切な背面支持と固定が必要です。
- 摺動摩擦:低摩擦の特性を持つUHMWPEは、ガイドや帯状の耐摩耗ライナーに利用されます。無潤滑で運転できるかどうかは、接触面圧、速度、相手面によって決まります。
- 寸法変化:吸水率の低さは水分のある環境で役立ちますが、熱膨張や持続荷重による変形は、クリアランスや固定部の設計に影響します。
- 薬品への暴露:実際に接触する薬品や洗浄剤の種類、濃度、温度、接触時間を、見積もりで提示されたグレードのデータと照合してください。特に酸化性薬品については確認が重要です。
- 食品接触:食品に触れるコンベヤガイドや搬送面には、想定する用途と仕向地の市場に適したグレードと関連資料が必要です。工業用UHMWPE板であることだけでは、食品接触用途への適合性は確認できません。
- 搬送物の流れ:付着しにくい表面は堆積の低減に役立つ場合があります。ただし、ライナーが排出を改善するかどうかは、ホッパー形状、水分、搬送物によっても左右されます。
- 温度:通常時とピーク時の温度を、荷重と暴露時間と併せて指定してください。低温での靭性はグレードによって異なります。本ページの板材情報は、極低温用途への適用承認を意味するものではありません。

厚さ6 mmの耐摩耗板を検討できる用途
- シュート・ホッパーライナー:摩耗代と衝撃条件が6 mm厚に適している場合、背面を支持した交換式ライナーを検討してください。板材が膨張しても座屈しないよう、継ぎ目と締結部品の配置を計画してください。
- コンベヤ・包装機のガイド:図面上の形状が板厚に適していれば、平板状の耐摩耗ライナー、サイドガイド、摺動パッドを板材から切り出せます。ローラー、スターホイール、軸受ブッシュには、6 mmの板材ではなく、厚みのある加工用素材や棒材、管材が必要になる場合があります。
- 抄紙機の摩耗部品:ガイドや耐摩耗ライナーは、UHMWPEの用途として検討できます。サクションボックスカバー、ドクターブレード、脱水フォイルを選定する際は、機械メーカーが指定する形状、材料グレード、支持条件を確認する必要があります。いずれも、6 mm板の一般的な用途として扱うことはできません。
- 薬品取扱設備のライナー:使用する薬品との適合性と、機械的な使用条件を併せて評価してください。ポンプ、シール、軸受部品には、それぞれの図面と運転仕様が必要で、板材の材料名だけでは選定できません。
- 屋外・低温環境のガイド:日射への暴露、最低温度、固定条件を明確にしてください。すべてのUHMWPE板に必要な性能が備わっていると考えず、用途に適した紫外線安定化グレードや低温用グレードを確認してください。
板材寸法と6 mm厚の供給可否
当社が掲載している板材寸法には、薄板と厚板の両方が含まれます。以下の一覧では、3050 × 1220 mmの寸法のみ、記載の板厚範囲に6 mmが含まれます。注文前に、見積もりで提示される板材寸法、グレード、現在の供給可否を確認してください。その他の寸法では、記載の板厚範囲は10 mmからです。
- 3000 × 1500 mm — 記載の板厚範囲:10–300 mm
- 4700 × 1200 mm — 記載の板厚範囲:10–300 mm
- 5000 × 1300 mm — 記載の板厚範囲:10–300 mm
- 4500 × 2000 mm — 記載の板厚範囲:10–300 mm
- 3050 × 1220 mm — 記載の板厚範囲:6–100 mm
切断したライナーやガイドが必要な場合は、仕上がり寸法、穴位置、端部の詳細、背面の支持面を示した図面をお送りください。必要な板厚公差と平面度も記載してください。当社は、提案する板材と加工方法がこれらの要件を満たせるかを確認したうえで、供給の可否をご案内します。
ライナーの仕様と取付条件を指定する
- 取合い・固定方法:摩耗面、継ぎ目、固定方法、膨張代を明確にしてください。凹部に収める締結部品を使用する場合は、穴の周囲と摩耗面の下に十分な材料が残る設計にする必要があります。
- 検査:材料グレードの識別方法、寸法公差、表面状態、必要な材料資料について、注文時に合意してください。
- 輸出梱包:原板か切断部品か、数量、納入先を指定してください。それに基づき、当社が板材の保護方法、パレットまたは梱包箱の寸法、出荷手配を確認します。
厚さ6 mmのUHMWPE板についてご相談ください
ライナーやガイドの図面をお送りください。必要なグレード、板材寸法または切断寸法、数量、納入先もお知らせください。当社が6 mm厚の仕様を検討し、合意した供給範囲でお見積もりできるよう、接触する材料、支持条件、運転条件をご説明ください。