UHMWPE板材は、耐摩耗性、低摩擦特性、耐衝撃性が求められるライナー、ブッシュ、摺動部品に使われます。使用条件と必要な板厚・寸法をお知らせください。ご要望に応じて、指定寸法への切断やCNC切削加工の内容を確認します。
材料グレードの選定
UHMWPEは超高分子量ポリエチレンを意味します。欧州のプラスチック半製品では、PE1000はUHMWPEの一般的な呼称で、PE500は通常、高分子量ポリエチレン(HMWPE)を指します。これらの名称を一律の性能仕様とみなさず、実際の材料グレードをご確認ください。UHMWPEは分子量、HDPEは密度による区分を表す呼称です。板材を発注する際、UHMWPE、HMWPE、一般的なHDPEの各グレードを同じ仕様として扱うことはできません。
確認しておきたい使用条件
摺動時の摩耗と摩擦
ライナー、ブッシュ、スライド部品では、相手材、表面状態、荷重、摺動速度を指定してください。摩耗や摩擦は、これらの条件に加え、温度や摩耗を促す異物の混入によって変わります。組立品として必要な潤滑条件もご確認ください。
衝撃と温度
低温用途を含め、UHMWPEは耐衝撃性を重視する用途で選ばれる材料です。ご提案するグレードの性能を評価できるよう、使用温度、衝撃荷重と、それらの条件にさらされる時間をお知らせください。
薬品との接触と洗浄
酸、アルカリ、溶剤に接触する用途では、薬品または洗浄剤の種類、濃度、温度、接触時間を指定してください。実際の接触条件と部品にかかる応力を踏まえ、選定グレードの適合性をご確認ください。
水分と寸法変化
UHMWPEは吸水率の低い材料です。図面や取付設計では、熱膨張と荷重による変形を考慮してください。
UHMWPEの見積もりに必要な情報
| 項目 | お送りください | ご注文前にご確認ください |
|---|---|---|
| 素材と色 | 必要なUHMWPEグレード(指定がある場合)と、色の見本・指定。 | ご提案するグレードと、材料の由来や必要書類に関する要件をご確認ください。 |
| 板材寸法 | 板厚、幅、長さ、数量、または切断寸法の一覧。 | 呼び寸法、公差、必要な加工代を事前に取り決めてください。 |
| 機械加工部品 | 完成寸法、穴、溝、端部処理、重要な公差を記載した図面。 | 発注前に加工範囲と検査基準をご確認ください。 |
| 運転条件 | 荷重、摺動速度、相手材の表面、温度、薬品や洗浄剤との接触条件。 | 選定グレードが実際の使用条件に適しているかを確認してください。 |
| 数量と納入 | 板材の枚数または部品の数量、納入先、ご希望の納入条件。 | 最小発注数量と納期は見積もり時に確認します。 |
| 梱包 | 表面保護、パレットまたは梱包箱の要件、輸出ラベルの詳細。 | 発注内容と納入条件に合わせて梱包を確認してください。 |
分かる範囲の情報を添えて、UHMWPE板材・切削加工部品についてお問い合わせください。材料、寸法、加工内容、納入条件を一緒に検討できます。
検査と梱包
- 継続発注:材料仕様と受入基準を明記し、各発注で要求事項が明確になるようにしてください。
- 検査:寸法・表面の検査内容と、納入時に必要な記録を事前に取り決めてください。完成部品の重要寸法は図面に記載してください。
- 梱包:見積もり時に、保護フィルム、パレット梱包または箱梱包、輸出用の梱包表示を指定してください。
UHMWPE板材に関するご質問
UHMWPEとHDPEは同じものですか?
同じ意味ではありません。両者は材料の異なる特性を表す呼称です。板材などの半製品を発注する場合、一般的なHDPEグレードとUHMWPEグレードを同一仕様として扱うことはできません。材料グレードと、部品に求められる耐摩耗性、摺動性、耐衝撃性、寸法条件をご確認ください。
指定寸法への切断やCNC切削加工を依頼できますか?
はい、ご要望に応じて確認します。板厚、寸法、数量、必要な公差を添えて、切断寸法の一覧または図面をお送りください。見積もり時に、ご提案する材料、加工範囲、検査要件を確認します。
使用温度はどのように指定すればよいですか?
材料の実際の最低・最高温度、その温度にさらされる時間、荷重をお知らせください。ご提案するグレードの技術データと適合性の評価に基づいて判断してください。荷重たわみ温度(HDT)の試験結果は、連続使用可能な温度を示すものではありません。
食品接触・屋外使用・電気特性が必要な場合、何を伝えればよいですか?
見積もり前に、用途、使用環境、食品接触用途や電気特性に関する要件をお知らせください。適合性とそれを裏付ける情報は、対象グレードごとに確認する必要があります。色だけでは、食品接触用途、屋外使用、電気特性への適合性は判断できません。