中国の供給業者にHDPE(高密度ポリエチレン)板を発注する前に、受入担当者が確認する仕様について合意しておきましょう。発注書には、合意した材料グレード、仕上がり寸法、適用する図面の改訂番号、検査要件をまとめて記載してください。検査記録と出荷ラベルで納入品をどのように識別するかについても合意し、トレーサビリティに必要なロット情報がある場合は、その記載方法も決めておきます。当社へのご注文では、以下の確認事項に沿って、生産前に確定すべき内容を整理してください。材料名と価格だけでは、納入品がご要望を満たすかどうかは判断できません。
発注仕様とHDPEのグレードを照合する
提示されたHDPEのグレードまたは製品コード、バージン材の使用や再生材含有率に関する要件、色、表面仕上げ、指定がある添加剤を、まとめて発注内容に記載してください。そのグレードのデータシートを依頼しましょう。代表物性値は、ロットごとの検査結果でも、合意した受入基準値でもありません。食品との接触や屋外での曝露などの要件がある場合は、想定する条件と必要な資料を明確にします。HDPEという材料名だけで適合を判断せず、確認できる裏付け資料が実際に提示された材料を対象としているかを確かめてください。
仕上がり寸法と測定条件を明記する
未切断の板材の寸法と、切断後の仕上がり寸法を区別し、品目ごとに板厚、長さ、幅、単位、数量を記載してください。嵌合や平面度が重要な場合は、許容差と確認方法を明記し、支持方法や測定条件も定めます。HDPEの寸法は温度によって変化することがあるため、合意した条件で測定した値を比較してください。許容できる端面と表面の状態も指定します。外観が重要な場合は、画面上の画像ではなく、基準として特定した実物の色見本または仕上げ見本を使ってください。
加工内容と使用条件を図面とともに記録する
穴、輪郭形状、切削加工箇所がある場合は、部品番号と現行図面の改訂番号を発注書に記載してください。どの図面またはモデルを基準とするか、嵌合を左右する寸法、当社の見積りに含まれる仕上げ加工を確認します。材料の検討に用いた荷重、温度、薬品との接触、屋外使用に関する条件も記録してください。加工見積書で確認するのは、合意した供給範囲です。それだけでタンク、荷重を支える組立品、安全に関わる重要部品の設計が承認されるわけではありません。
生産前に検査記録について合意する
出荷前に完了する検査と、受入時にお客様側で行う検査について合意してください。測定項目、抜取検査の数量、受入基準値、必要な記録を指定し、トレーサビリティが必要な場合は、注文、品目、ロットの識別情報も含めます。サンプルや初品を承認対象とする場合は、その試料が何を代表するか、誰が生産開始を承認できるかを明記してください。色の承認だけでは、寸法や用途上の性能まで承認したことにはなりません。資料の提供可否、費用、提供時期は発注前に確認してください。
梱包の識別情報と納入範囲を確認する
梱包明細書(パッキングリスト)で、各サイズの板材や部品、数量、梱包識別情報を確認してください。表面保護、パレットや梱包箱の寸法、総重量、荷印、荷卸し時の制約について合意しておきます。輸出納入では、貿易条件と指定地または港を記録してください。インコタームズ(Incoterms)の規則を使う場合は適用する版も明記し、対象外となる費用も記録します。貨物の出荷準備が整う日は、出荷予定日や到着予定日とは分けて管理し、受入担当者が正しい日程を基準に準備できるようにします。
受入時の確認と差異の記録を計画する
納入時には、板材の使用や素材の切削加工を始める前に、梱包の状態、ラベル、数量、合意した寸法を確認してください。発注内容と異なる結果が出た場合は、該当品目と梱包を特定できる情報を、写真、実測値、測定条件とともに保管します。当社へのご注文の場合は、発注書番号と適用する図面の改訂番号を添えて、その記録をお送りください。合意した仕様に照らして、当社で差異を検討します。未承認の代替材料を、色や寸法が似ているだけで同等品として扱わないでください。
HDPE板の発注仕様を当社にお知らせください
HDPEのグレードまたは用途、仕上がり寸法の一覧または現行図面、数量、受入基準、納入先を当社にお知らせください。問い合わせの書式が必要な場合は、当社の特注プラスチック板の見積依頼(RFQ)テンプレートをご利用ください。受入担当者が必要とする記録についてもお知らせいただき、HDPE板のお見積りをご依頼ください。当社で未確定の事項を整理し、提示する見積りに含まれる材料、加工、検査、梱包を確認します。